英語の準備①

 具体的な準備として、私が一番最初にしたことは、リサーチした内容を眺めて、IELTS/TOEFLで何点とればリサーチした学校すべてにアプライできるのかを確認することでした。

 そこでまず考えなくてはいけないのは、IELTS/TOEFLどっちにする問題です。私は大学の交換留学をするときにTOEFL iBTも受けていて、大学院留学はIELTSを受験したので、どちらも受験した立場から2つの試験を比較してみたいと思います。

まずは換算しよう

 実は私も物凄く悩んで、IELTSの勉強を始めた後も一度TOEFLに変えるべきか考えたことがあります。でも最終的な決め手は、TOEFLとIELTSのスコアを換算すると、取らなくてはいけない最大のスコアに関してはIELTSの方が難易度が低いことでした。

TOEFL: For Academic Institutions: Compare Scores

 こちらでIELTSとTOEFLスコアを換算できます。リサーチの過程でTOEFL・IELTSどちらにするか決めていない人は両方のスコアをメモっているはずなので、何点取ればどの大学院にもアプライできるのか、というTOEFL・IELTSスコアを換算すれば、どちらが簡単なのか図ることができます。

何が得意ですか

 私の学部時代のTOEFLでのスコアは、

 ライティング≧リスニング>スピーキング>>>>リーディング

 でした。各スコア最大30点で、私のライティングは一番良くて25、悪くても23で、自分がリサーチをした限りでは、その時のスコアでさえ、私が行きたい大学院のセクション別ミニマムに引っかかることはありません。学部時代英語関連の専攻をしていたのですが、必須科目にAcademic Writingがあり、飛び級的な措置を受けたほど、私はライティングを得意にしていました。一方でリーディングはいちばんひどくて2点(!!!!)、だいたい10点程度と非常に低く、物凄く苦手にしていました。

 

 では、大学を卒業して6年経過した私が、IELTSを受けたらどうなったかというと、こうなりました。

リーディング>>>リスニング>スピーキング>>ライティング

 リーディングはだいたい8.0で7.5を下回ったことは今のところありません。

 なぜこうなるのかというところを次から見ていきたいと思います。

リーディング

IELTSの方が語数は多いので、読むのが遅い人はIELTSの方が難しいと感じるかもしれません。

一方で速度に問題がなければ、多くの人がTOEFLの専門的で学術的な文書よりも、IELTSのより一般的な文書の方が読みやすいと思うでしょう。

知識がある内容であれば単語を知らなくても推測できるから読みやすいし、知識がないものであれば読みにくいものです。私は特に語彙はあまりない方だと思うので、IELTSとTOEFLでこれだけの差がついたと思います。

ライティング

IELTSのライティングはお作法ががっちり決まっており、それに則って書かないと6.0以上を獲ることができないようになっています。文法や語彙がどんなに問題なかったとしても、です。

なのでIELTSのライティングは、お作法を守って書くという練習を何度も繰り返すことによってしか、得点アップを望むことはできません。

更に、TOEFL時代に時間が足りないと思ったことは一度もありませんが、IELTSでは時間が足りない場合の方が多いです。幸いにも今まで本番の試験で時間切れになったことはありませんが、家で練習しているときは全く終わっていません。これはタイプか手書きかという違いが大きく、タイプの方が早いというのもありますが、簡単に消したり追加したりできないことが大きいと感じています。

ただ言い換えれば一定以上の基礎がある人は、お作法さえマスターすればぐっと目標スコアに近づけるはずなので(セクション別スコアどんなに高くても7、難関校で多いのは6.5、その他大多数の大学院で6.0以下という感じなので)、勉強のしやすさという意味ではIELTSの方が良いかもしれません。

 

長くなったので次に続きます。